『M/W』
若尾真一郎作品集
1970年代よりイラストレーターとして広告やエディトリアルで幅広く活躍、2018年に逝去した若尾真一郎氏の作品集です。腰の柔らかいペンを用いた独特の線は、時には洒脱でユーモラス、時には艶っぽくセクシー。本作品集は若尾氏が自身の集大成となる作品展のために描き溜めていたドローイング作品をまとめたもので、モノクロの線をスミとグレーのダブルトーンで再現しています。
若尾氏はアート・デザインの教育者として、後進の育成にも尽力しました。美術予備校や専門学校の講師を皮切りに、創形美術学校では校長として第一線のクリエイターを講師に招いた実践教育を行い、東京工芸大学では芸術学部長や学長を歴任。若尾氏の元からは著名なデザイナーやイラストレーターが多数育っています。
残念ながら若尾氏は作品展の開催を待たず世を去りましたが、そのために描き下ろされた遺作がこの度、有志の手により作品集としてまとめられ、それを記念した展覧会が青山の「ギャラリー5610」で開催予定。作品集のタイトルは若尾氏の生涯のテーマ「男と女」「Man&Woman」の略称です。
著者:若尾真一郎
A4変形判ヨコ(269×210ミリ)/104ページ(2色)カバー付/左綴(横組)/書籍
ISBN 978-4-7683-1336-7価格:2,500円+税
2020年5月15日発売
作品集はスパティオまたはギャラリー5610のネットショップでもお求めいただけます。
【プロフィール】
1942年山梨県生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科ビジュアルデザイン科修了。75年国際ユーモアアートビエンナーレ(イタリア)金賞。 87年日本グラフィック展年間作家賞。88年東京イラストレーターズソサエティ創設に参加。1994年東京工芸大学教授に就任、芸術学部長を経て2008~16年学長を務める。2018年逝去。