Past Exhibition
川端 潤 写真展『東京失踪者』
2020年2月18日(火)〜2月23日(日) 11:00AM〜7:00PM
東京失踪者 TOKYO ALIEN
嘘と本当の話。B級SFの世界へようこそ
泥に咲く花、見えない黄金の花を探して・・・
2011年3月11日あたりからの東京を写した写真集。
映画美術の木村威夫先生とよく飲み歩いていた。
浅草、恵比寿、調布、銀座。
そして、よく鰻を食べた。
酒を飲むうちに、映画美術とリアルな世界との違いがわからなくなった。
何だかこの世の中もつくりものの世界で、B級SFみたいだなとも思った。
嘘と本当の話がいっぱいあるし。
そんなことを考えながら泥に咲く花、見えない黄金の花を探して歩いた。
僕のまわりのミュージシャン、映画監督、モデル、女、飲み屋の人、ソムリエ、レストランのコック、ドラァグクイーン、路上生活者、地下鉄を撮った。
ここ暫くは東京を失踪していた気がする。(川端 潤)
川端潤の写真「東京失踪者」を見て、私が生きてきた原点をそこに見たと思った。
川端さんは東京という大都会の中でそれぞれ辛い生き方をし、魂がさまよう人たちと同化し、その心の奥から発する声なき声を写真として定着している。
人を愛する人間の唄(うた)である。
永井一正
● 川端 潤(Jun Kawabata)プロフィール
東京都出身。写真家、作曲家、ドキュメンタリー映画監督。
1986 年にエド・ヴァンデル・エルスケンのアシスタントを務める。
写真集『Absolute Elsewhere』、『No Matter Where You Go』、『SO FAR』を発表。
映画美術の木村威夫監督映画作品、『馬頭琴夜想曲』(鈴木清順、山口小夜子出演)、『海をみつめて』(深緑夏代出演)、『黄金花』(原田芳雄、松坂慶子出演)の音楽とプロデュース。
佐藤寿保監督作品『名前のない女たち』、木村威夫監督映画作品『夢のまにまに』(長門裕之、有馬稲子、宮沢りえ出演)、藤本幸久監督作品『One Shot One Kill』、『アメリカばんざい l』、『笹の墓標』の音楽を担当。
ドキュメンタリー『Beauty of Tradition―ミャンマー民族音楽への旅』(川端潤監督作品 2014 年 7 月東中野ポレポレ等で公開)、『マンダレースター』(川端潤監督作品 2018 年東中野ポレポレ等で公開)。
キャンプと焚火が好きである。