Past Exhibition
阿久津光子・趙慶姫 2019
2019年5月10日(金)〜5月18日(土) 11:00AM〜7:00PM 会期中無休
この2人展では、阿久津光子のジャカード織によるタピスリー作品と、趙慶姫による白いレリーフ作品および版画を展示します。
阿久津は1999年よりモントリオール現代テキスタイルセンター(カナダ)で、研修、制作を続けています。本展では「痕跡・存在・時間」をテーマに、樹肌のイメージから展開したジャカード作品を発表します。小品では、樹肌に刻まれた傷跡、その痕跡を糸と針で手刺し、掘り起こしています。
趙は2006年より、光がつくり出す微妙な陰影を造形化するレリーフ作品「白の階調シリーズ」と、明暗の調子で光のイメージを表現する版画作品の制作を行っています。今回、レリーフでは6年ぶりに石膏を用い、建築空間へ展開する素材の提案も行います。
阿久津の糸によるグラフィカルな表現と、光をとらえる趙の表現。ジャンルの異なる2人の作品が一つの空間でどのように響き合うか、2016年に続く2回目の試みです。どうぞご高覧ください。
阿久津光子 (AKUTSU MITSUKO)
■プロフィール:
1952 東京生まれ。’77東京藝術大学美術学部デザイン科工業デザイン専攻卒業。’80-2017個展17回(東京、京都、モントリオール)。テキスタイルアート・ミニアチュール展(2010-18)、Jacqurd 2×2 Montréal:Tokyoカナダ大使館高松宮記念ギャラリー(2010)/カナダ巡回(2011-12)/京王プラザホテル(2018)、Fiber Futures:Japan’s Textile Pioneers 米国、欧州巡回(2011-16)、’84〜企画展・グループ展多数。現在、青山学院女子短期大学教授。
趙慶姫 (CHO KYONG HEE)
■プロフィール:
1956 東京生まれ。’81東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程修了。’84〜プロダクトデザイン、’92〜建築空間のアートを手がける。’87〜2013個展9回、’16 2人展。コミッションによるアートワーク:’93横浜市営地下鉄北新横浜駅ガラスレリーフ、’95〜2001りんかい線7駅のアートパネル、’00都営地下鉄大江戸線蔵前駅ガラスレリーフ、’12浅草タワーアートワーク、他。現在、青山学院女子短期大学教授。