Past Exhibition
太田徹也のデザイン「書籍前夜」展
2017年7月13日(木)〜7月27日(木) 11:00AM〜6:00PM 日祝休
田中一光さんの個人デザイン室立ち上げの際に一番弟子としてデザイナー人生をスタート、その後独立されてから丸42年を迎えた太田徹也さんの数多くのお仕事の中から、エディトリアルデザインと印刷の息づかいが伝わってくる校正稿、ツカ見本、試作など(書店に並んでからでは決して見られない)そのプロセスを、実際に手で触れられる形で展示します。また、太田さんが雑誌等に発表されてきた文章に加筆してまとめた小冊子『デザイン十二夜』を本展のために特別発行するほか、テーマごとに3回のギャラリートークも行います。
文字から書籍へ、書籍から文化へ。私にとって「デザインとは何か?」を考える原点がここにあります。
世界を見るために、人生を知るために、あるいは技術を継承するために、書籍のデザインは、数百年以上にわたって歴史社会の中心的役割を果たしてきました。書籍をつくるにあたって、どれだけのプロセスが必要であり、どれだけの技術力が験されてきたのか? 約半世紀にわたる私のデザイン人生のなかで、「この書籍だけはのこしておきたい」と願う数冊の仕事それらを紹介しながら、ごいっしょに明日の文字文化について考えていきたいと思います。
書籍(の完成)前夜における長い道のりと気苦労の数々を、そして完成後の大きな喜びの一端を、皆さまのご好意により推察していただければほんとうに嬉しい限りです。ー太田徹也ー
<ギャラリートーク>
●7月15日(土)15:00~16:30【満席になりました】
出演:太田徹也×髙栁 昇(東京印書館・プリンティングディレクター)
テーマ:「印刷とデザイン」
●7月22日(土)15:00~16:30【満席になりました】
出演:太田徹也×室賀清徳(雑誌「アイデア」編集長)
テーマ:「編集とデザイン」
●7月25日(火)19:00~20:30【満席になりました】
出演:太田徹也
テーマ:「造本とデザイン」
各回定員30名・要予約(e-mail:yoyaku@deska.jp) / ¥1,000
会場:Gallery 5610 奥のスペース Spatio5610にて
<太田徹也 Tetsuya Ota プロフィール>
桑沢デザイン研究所卒、田中一光デザイン室を経て1975年よりフリー。グラフィックデザイナー。
造本装幀コンクールで、通商産業大臣賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞また東京ADC賞、原弘賞、2013年に桑沢デザイン研究所特別賞など。著書に『CI=マーク・ロゴの変遷』(PIE BOOKS)