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木を知り・木を使い・木を活かす Vol.3 東京藝術大学建築科北川原研究室+東京大学木質材料学稲山研究室展
2016年5月17日(火)〜5月29日(日) 11:00AM〜6:00PM 会期中無休 屋外の展示作品は、天候により組み立て状況に変化があります。
木質の美しさをご覧いただくと同時に、その可能性と実用性を知って頂く展覧会は3回目を迎えます。
今回もギャラリーの屋外に、恒例の東京大学木質材料学稲山研究室の学生達によるセルフビルドのパビリオンを展示し木質の構造を実際にご覧頂きます。室内展示では、東京藝術大学の北川原研究室が現在進めている山梨県北杜市小淵沢町のプロジェクトをはじめとした研究・活動を紹介いたします。
北川原温教授は、稲山教授と20年以上親交があり昨年日本でも話題になりましたミラノ国際博覧会日本館をプロデュースしました。その立体木格子による自立壁は日本の伝統的木造建築の木組みの技術を応用したもので、設計にあたり稲山教授が開発した「めり込み計算式」も使用されました。
本展では、この日本館の未発表写真や資料も合わせて紹介をいたします。
会期中のトークイベントでは、聞き手に大阪市立大学准教授で建築史家の倉方俊輔氏をお迎えし、両教授の活動や研究と共に人々の心を豊かにする木造・木質構造のお話を伺う予定です。
●トークショー[定員になりましたので申込を締切りました]
出演:北川原温+稲山正弘
聞き手:倉方俊輔(大阪市立大学准教授・建築史家)
日時:5月21日(土)18:00〜20:00 定員40名・要予約 yoyaku@deska.jp(4月18日午前10時より受付)
入場料:500円
会場:ギャラリー5610
<研究室のプロフィール>
●東京藝術大学建築科北川原研究室
北川原研究室ではこれまで新しい表現芸術や音楽、科学など、他分野の専門家と共同し、「劇場的道空間の研究」や「聴く建築」といった建築・都市・空間に関する様々な研究・創作活動を展開してきました。また、2005年の愛知万博の際には稲山教授と共同し、木組みの技術を応用した、間伐材の面格子によるパビリオンを実現するなど、日本の伝統や風土に根ざした建築の研究も継続しています。2013年からは山梨県北杜市小淵沢地域のまちづくりに取り組み、地域に根付く市民による芸術文化活動、八ヶ岳や南アルプスなどの美しい自然、そうした資源を活かしたまちづくりをめざして、様々なプロジェクトやワークショップを展開しています。
●東京大学木質材料学稲山研究室
木質材料学研究室では、森林資源の木造建築への活用を目的として、木質系複合材料の開発、製材・木質材料および接合部の物性、木造建築物の耐力要素(耐力壁・水平構面・木造ラーメン・木造トラス等)の構造性能等について研究しています。近年とくに力を入れているのが、学校校舎や社寺建築などの大規模木造建築用の構造耐力要素の研究開発です。写真はスギ製材を用いた斜格子耐力壁の水平加力実験で、最終的には壁倍率9倍以上の高性能耐力壁として実用化され、2014年竣工した岩手県住田町の地元スギ材を活用した2階建て木造庁舎の耐震壁に採用されました。
●本展に関するお問い合わせ
ギャラリー5610
TEL : (03)3407-5610 / E-mail: info@deska.jp