Past Exhibition
『「木を知り・木を使い・木を活かす Vol.2」 早稲田大学建築学科古谷誠章研究室+東京大学大学院木質材料学研究室』展
2015年7月23日(木)〜8月6日(木) 11:00AM〜6:00PM 会期中無休
2010年夏に、当ギャラリーで東京大学大学院木質材料学研究室「木を知り・木を使い・木を活かす」展を開催しました。同研究室では「木質材料・木質構造・木造建築・環境問題」等をキーワードに、持続可能な建築材料である木材の活用について、稲山正弘教授を中心に多角的な取り組みが行われています。毎年同大本郷及び弥生キャンパスで開催される五月祭では、研究室の学生全員が参加する設計コンペを行い、セルフビルドで実際に製作するパビリオンが展示されます。前回に引き続き今会期中も、ギャラリーの屋外にそれらのパビリオンを移築、お楽しみいただけます。
2回目となる本展では、早稲田大学大学院古谷誠章教授の研究室をお迎えしての共同展示となります。古谷誠章研究室は、建築空間に関する幅広い研究はもちろん、つねにその成果を新しい建築のデザインに生かすための実践的な設計・計画を手がけており、災害に対応した施設の研究や都市の再考、地域再生、ものづくり、食に関してなど多岐にわたる問題に向かい合い、そこに暮らす人々を「幸せにできる建築」とは何かを求めて、日々研究しています。
古谷、稲山両教授が、流通木材を使用した地域の学校建築のプロトタイプとなる方法の提案「山鹿市立鹿北小学校」(熊本県)で2015日本建築学会作品選奨を受賞しました。このプロジェクトを含め、ご活躍のお二人が率いる研究室の最前線を屋内外の展示でご覧いただけます。トークショーも予定しておりますので、こちらもどうぞご期待ください。
*屋外の展示作品は、天候により組み立て状況に変化がありますのでご了承ください。
<イベント>
●トークショー「木に学ぶ」木をめぐっての実践と教育
出演:古谷誠章 × 稲山正弘
日時: 7月24日(金)19:00 〜 20:30 (要予約・ご予約は当ギャラリーまで)
入場料:500円
会場:ギャラリー5610
<研究室のプロフィール>
●古谷誠章研究室
Furuya Laboratory
住空間から公共施設などの建築単体から、大都市から中山間や震災被災地の地域再生まで、人々の生活する空間について研究。特に地域の木材を生かした風土に根ざしたデザインに関しては、奈良県吉野産の杉・檜材を活用するデザイン提案、住宅用の材木と地域の大工の技術で建設可能な学校建築の研究、地域の森林を再生し森自体を学習環境だと考える「森が学校」計画など、実践的な研究提案を行っている。
●木質材料学研究室
Wood Based Materials and Timber Engineering Laboratory
木質材料学研究室では、森林資源の木造建築への活用を目的として、木質系複合材料の開発、製材・木質材料および接合部の物性、木造建築物の耐力要素(耐力壁・水平構面・木造ラーメン・木造トラス等)の構造性能等について研究しています。近年とくに力を入れているのが、学校校舎や社寺建築などの大規模木造建築用の構造耐力要素の研究開発です。