お陰さまで、このたび弊社の作品展「織・色・職」を東京と京都で開催させて頂く運びとなりました。
弊社も西陣の帯メーカーとして、お客様「女性」に喜んで頂きたいという想いで、長らく帯・着物を制作してきました。
しかしながら、昨今の厳しい呉服業界の中で、流通に出る商品は加納幸のほんの一部に過ぎず、お客様に見て頂く機会は、展示販売会という限られた場所でしか表現できないのが現状です。
まずはお客様に見て頂きたい。という想いで、作品展を９月からスタートさせる事となりました。


今回の「織・色・職」のテーマは、そのまま加納幸のもの創りのテーマでもあります。

 
・織物である帯と着物を、柄ではなく織りの良さと生地感を大事に。

・それを「和の色、洋の色」ではなく、お客様にとって良い色で。

・初代加納幸一の教えを守り、今の西陣織では希少な、西陣の職人の技で表現する。

 
加納幸のもの創りをこの３つのテーマに込めて、静かに表現したいと思っております。
 


●株式会社 加納幸
1889年(明治22年)
　加納嘉一郎 加納株式会社創立
1949年(昭和24年)
　加納幸一 株式会社加納幸創立
1976年(昭和51年)
　加納将資 加納幸入社
1987年(昭和62年)
 
作品が和装で初めて、パリ・ヴォーグ誌に”キモノマジック”として掲載される。
撮影のフランシス・ジャコベッティ氏と対談。ニューヨークメトロポリタン美術館日本館オープンに際しニューヨークで帯・琳派展を開催。
1988年(昭和63年)　
ロンドン ヴィクトリア＆アルパート美術館取材。名称意匠契約を結ぶ。
1990年(平成2年)
ボストンファインアート美術館取材。日本の小袖意匠契約を結ぶ。ニューヨークメトロポリタン美術館ジャパンアート特別展出品。現在でも収蔵されている。1991年(平成３年)
加納将資 代表取締役就任。西陣有志による会「織陣座」を青山スパイラルで開催。
1992年(平成４年)　
ロサンゼルスカウンティー美術館、日本の小袖展取材意匠契約を結ぶ。2007年(平成19年)
加納大督　加納幸入社
2008年(平成20年)　
G８洞爺湖サミットにおいて、日本を代表し各国首相夫人に織物を贈呈。