Past Exhibition
0mL ー空っぽのパッケージデザインー
2006年10月23日(月)〜10月29日(日) 11:00〜19:00 最終日は18:00
パッケージデザインは中身を包むもの、
当然、中身という物質が主役でパッケージデザインは引き立て役、
つまり「要は中身だ!」と考えている方が多いのではないでしょうか?
若い頃、エラいオジサン達(パッケージデザインの決定者達)に
「中身が無くて外見だけで買う奴がいるのか?」とか
「中身を説明する文字をもっと大きく入れろ!」などと言われ
何も言えずにスゴスゴと引っ込んだ経験があります。
今こそその売り言葉、買ってあげましょう。
私たち14人のパッケージデザイナーは、その買い言葉を「0ml」としました。
中味を0mlにすることで、パッケージデザインは中身という物質だけなく
モノが持つ物性的価値、情緒的価値や
さらにその奥にある本質までを包んでいることが見えてきます。
今だに「要は中身だ」と言っているオジサン達、かかってきなさい!
プロデュース:鹿目尚志・久保田啓子
協賛 : 王子チヨダコンテナー株式会社、株式会社竹尾、寿精版印刷株式会社
出品作家
■大上一重 OUE KAZUSHIGE
グリコ「ポスカム」、資生堂「肌水」、ミツカン「純玄米黒酢」「甘熟」、味の素「グリナ」などのパッケージデザインを手がける。鹿目デザイン事務所勤務。
■信貴渉 SHIGI WATARU
TDKのオーディオ・ビデオテープ/ディスクをメインに食品・飲料と数多くのパッケージデザイン手がけたのち2005年(株)クリエイティブアソシエイツを設立。パッケージデザインを中心に活動中。
■田中 健一 TANAKA KENICHI
(株)コーセーのデザイナーで化粧品のパッケージデザインを手掛けている。学生の時には鋳金を専攻し、鋳物を中心にジュエリーや自然物等の作品を制作。1999年コーセー入社。
■山崎 茂 YAMASAKI SHIGERU
1987年より様々な分野のパッケージデザインをてがけ、1992年からは(株)コーセー商品デザイン部にて化粧品の商品デザイン、アートディレクションを行う。商品と宣伝の合致した、強いコミュニケーションの必要性について考えをめぐらせていたところ、2006年より同社宣伝部クリエイティブディレクター。
■石浦弘幸 ISHIURA HIROYUKI
1968年富山県生まれ。1991年金沢美術工芸大学商業デザイン専攻卒業、同年サントリーデザイン部入社、現在に至る。発売以来一貫して缶コーヒー「BOSS」のデザインを担当。また、清涼飲料担当のアートディレクターとして、コンセプトづくりから商品デザイン開発に携わる。
■水口洋二 MINAKUCHI YOJI
1965年 別府市生まれ。1989年 九州芸術工科大学(現:九州大学)芸術工学部 画像設計学科卒業、同年サントリー株式会社入社現在に至る。同社清涼飲料製品の「DAKARA」、「GOKURI」、「アミノ式」、「伊右衛門」などのコンセプト、ネーミング、デザイン等を担当。2003年より九州大学芸術工学部非常勤講師も担当。
■笹原コーゾウ SASAHARA KOZO
(株)資生堂のクリエイティブディレクターで、化粧品の意匠を手がけています。学生のとき1984年に渡米、ニューヨークのブルックリンにあるプラッツインスティチューツに脱出した経験あり。入社後、1992年から4年間のニューヨーク駐在、直近は上海・北京も活動領域としています。
■デビッド ハッペル DAIVID HUBBALL
1994年、英国で学生を対象としたデザインコンペのパッケージ部門で大賞を受賞。副賞として後援していた資生堂の本社宣伝部での研修が提供される。その後正式に契約。一時英国に戻るが2005年より再び資生堂宣伝部と契約。「プラウディア」の最初のパッケージデザインを手がける。商品デザインの他にロゴタイプの製作を得意とする。「エリクシール」「ベネフィーク」「スーパーマイルド」等。
■海老根典子 EBINE NORIKO
1996年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業、(株)GKグラフィックス入社。主に化粧雑貨、飲料等のパッケージデザインに携わる。
■岡部真紀 MAKI OKABE
東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、(株)GKグラフィックス入社。化粧雑貨、食品、飲料などのパッケージやサイン、VI等いろいろやりました。最近は、染色などやり始めデザインより脱線中。
■松田澄子 SUMIKO MATSUDA
1972年兵庫県神戸市生まれ。1995年、東京都立大学人文学部仏文科卒業。現在中塚大輔広告事務所所属。
■宮澤知里 MIYAZAWA CHISATO
1979年東京生まれ。2003年多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業後、同年中塚大輔広告事務所所属。シュウ ウエムラのパッケージ、他化粧品のグラフィク、エディトリアルデザインなど担当。
■小野太士
2000年東京芸術大学美術学部卒業、同年ポーラ化成工業(株)入社。入社して間もなくポーラ初のショップブランド「コフ」の立ち上げに携わり、その後「APEX-i」「ホワイティシモ」「スキンラミネート」等の品を開発。2005年、2006年とiFデザイン賞に2年連続入賞。昨年より社外のデザイン展に参加するなど活動の幅を広げています。
■渡辺有史 Watanabe Yushi
1998年東京芸術大学美術学部卒業、同年ポーラ化成工業(株)入社。「pdc(旧ポーラデイリーコスメ)」「コフ」「B.A」シリーズ等の商品デザインに携わる。昨年の竹尾見本帖での展覧会を機に社外での作品発表やデザイン展への参加など、活動の場を広げている。